店主の修理に対するスタンスですが、

整備、修理に関しましては最近の電子回路が入ったカメラと異なり機械式カメラは開いて内部を覗かないと

判らないことが殆どです。

それは、全てではありませんが最近のカメラは電子部品でユニット化されており不具合が生じた場合、チェッカーに

掛けたり計器で信号を追いかけたりして不具合部位を特定して基盤やユニット単位で取り替えたりする修理が

多いのに比べ、

機械式カメラの修理は動作を伝達する機構を検証してどこで伝達が止まるかを発見し、

その部品そのものを交換、修理、調整する事との差異によります。

確かに経験やスキル等によって、推測は可能ですが、それは推測の域を出ませんし複数の要因も有り得ます。

機械の不具合原因特定は何時でも裁いて目視による確認が必要です。


ですから、修理代金はいくらですと簡単にはお答えしにくいし、時間も同じ症状でも大きく異なることも多々あります。

交換パーツを豊富に抱え部品単位ではなくユニット単位で交換修理を行えば修理も早いのですが当然コスト

(お客様ではリスクでもありますね)が高くなりますし、部品取りと称して多くのカメラを壊すことになります。

例えば、

『シャッターが固着してるから交換です。動作点検2,500円、シャッターユニット6,000円、交換手数料6,500円です』

これであっという間に15,000円が手元に入り、部品取りと称しカメラが1台再起不能になってしまう訳です。

修理者にとってオイシイ修理です。


でも、

それは本位ではありません。やむを得ない場合を除き極力部品交換をしない修理を心がけています。

銀塩カメラ製造をカメラメーカーが撤退しだした今、銀塩フィルムが減って行きつつある今、

銀塩カメラは貴重です。さらに機械式カメラはもっと貴重です。

多くの方に楽しんで頂く為1台でも多く機械カメラを現存させたいと思っています。

その代償として時間を頂戴致します。だって店主兼、メールチェッカー兼、作業者兼、整備簿記帳者兼、梱包屋兼、

発送屋兼、消耗品部品管理注文屋兼……申し訳ございませんがご理解ください。

一台づつ丁寧な修理を心がけておりますので結構時間がかかってしまうんです。

喜んで頂ける修理を心がけています。他所で断られたカメラも一度はお声がけ下さい。宜しくお願いいたします。

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ある時メールが来ました。

『衝動買いで、かっこいいと思ってカメラを買いました。

家に帰って、教えてもらったように巻上げてシャッターを押してみるんですが動きません。どうやら壊れていたよう

です。仕方ないので捨てようかと思ったんですが、インターネットで何気に「修理」という言葉が目に付きました。

カメラ修理と検索していてHP見つけてメールしています。こんなカメラですけど直るんですか?』

こんな内容でした。

普通に、動かない、壊れた、捨てる。そういう図式が出来上がっていることにビックリしました。

機種はKONICAの35mmコンパクトでした。

直るんです。デジカメ世代の方に多いようですが、

直るんですよ機械式カメラは治せます!!

覚えておいて下さいね。

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