そこで現在セレンを太陽電池へ交換改造することも始めております。
太陽電池は使い方によりセレンより低輝度から反応が始まり可動範囲が広く使えます。
セレンではインターロックが掛かってシャッターがきれなかったり、
露出計指針が振れない為、スローシャッターをと考えても写りにくかったり、
そんな場面でも撮影が出来る事が増えるということです。
いいじゃないか!
なぜ早くやらなかったのかと、言われそうですが。
セレンとは特性が異なります。
電圧の立ち上がり方が違うのです。
セレン機を使い慣れた方にとって、同じ光量、光源でも異なった写りになるということです。
これは違和感となって、今まではこう撮れたのに・・・などとそれこそ頭に絵が描けません。
細かに言えばもっとあるのですが、これらの事が私の中でも消化できませんでしたので
お勧めしてはおりませんでした。
しかし、冒頭に描きました現状によって背に腹は変えられなくなってきたこと、
初めて手にする方が増えてきて、現状をそのまま受け入れて頂けるケースが増えてきたこと、
装備する機種によっては意外と融通がきくというか愛称が悪くないと思われてきたこと、
最後の項目は、太陽電池で使える感じのモノに出遭った事にも起因するのですが、
それらの事とお客様のオーダーによりモニタリングもお願いしてみました。
結果、× は一件も無く 殆どが○を頂きました。
△もいくつかお返事いただけましたが不具合ではなく個性と思えば撮影自体に問題はないとの事でした。
上記結果を踏まえて、
セレンがダメになっている場合太陽電池への交換改造も施工しております。
お手持ちのカメラ、諦めずにお声掛け下さい。
セレンベースによるEE制御カメラの場合セレンが逝けば写真が撮れない場合が多いのです。
それならば何らかのアプローチでもカメラが生きて使える、写真が撮れる事を選ぶことに致しました。
セレンの入手が困難になりつつありましたが、ここ数年この傾向はさらに加速しているようです。
数年前からCds化改造を計画しておりますが、
修理という本業の隙間を縫った進行の為絶対的な時間が不足しております。
機種的にはCanon Demi 及び Ricoh Auto Half を中心に計画中です。
限られた条件下でクリア出来ている機種もありますが、
まだ供給できるまでもう少しお時間を頂戴致します。